視覚的アイデンティティ提案書のすぐ使える作成テンプレート
この視覚的アイデンティティ提案書のテンプレートは、デザイナーや制作会社が顧客に対して、ブランドのロゴ、カラー、書体、各種展開物および制作条件を整理して提示するための文書です。提案範囲、見積金額、納期、修正回数、著作権・利用条件を明文化し、認識のずれや後日のトラブルを防ぐのに役立ちます。
視覚的アイデンティティ提案書は、ブランドの印象を構成するデザイン要素と、その制作条件を顧客へ明確に伝えるための文書です。ロゴ、色彩、書体、画像表現、利用媒体などを整理することで、提案内容を比較・承認しやすくなります。特に見積金額、納期、修正回数、権利の取扱いを事前に記載することは、制作過程における認識の相違を抑えるうえで重要です。以下の項目を参考に、案件の規模と目的に合わせた提案書を作成してください。
視覚的アイデンティティ提案書の役割
視覚的アイデンティティとは、顧客や社会が企業・商品・サービスを認識するための視覚表現の体系です。提案書では、単にロゴ案を示すだけでなく、デザインが事業目的や想定顧客にどう寄与するかを説明します。
営業段階では、業務範囲と費用の根拠を共有する資料としても機能します。承認後の制作内容を記録するため、依頼内容、成果物、変更条件を具体的に定めましょう。
最初に整理すべき基本情報
提案を作成する前に、依頼者の事業内容、ブランドの目的、対象顧客、競合環境、使用予定の媒体を確認します。情報が不足したまま制作を始めると、評価基準が曖昧になり、修正が増える原因になります。
ブランドの目的と対象者
「認知度を高めたい」「高価格帯へ移行したい」「新規サービスを分かりやすく伝えたい」など、今回のデザインで達成したい目的を一文で定義します。対象者の年齢層、利用場面、期待する印象も併記すると、デザイン判断の軸が明確になります。
利用媒体と必要な展開
ウェブサイト、名刺、SNS、店舗看板、商品パッケージなど、ロゴや各要素を使用する媒体を列挙します。印刷物とデジタル媒体では必要なファイル形式や色の管理方法が異なるため、納品物に反映させる必要があります。
提案書に含めるべき主要項目
提案内容は、デザインの方向性と実務上の条件に分けて記載すると読みやすくなります。曖昧な表現を避け、納品対象・回数・期限を数値や具体的な名称で示してください。
| 記載項目 | 目的 | 記載例 | よくある誤り |
|---|---|---|---|
| 制作目的 | 提案の評価基準を共有する | 新規顧客層への認知拡大 | 抽象的な表現だけで終える |
| 制作範囲 | 成果物を明確にする | ロゴ、配色、書体、名刺案 | 対象外の制作物を記載しない |
| 見積金額 | 費用と支払条件を示す | 合計300,000円、税別 | 税の扱いや追加費用が不明確 |
| 納期 | 進行予定を管理する | 承認後20営業日 | 顧客確認期間を考慮しない |
| 修正条件 | 作業範囲の拡大を防ぐ | 各段階2回まで | 修正回数と追加料金を定めない |
編集できるテンプレート
文書テンプレート
視覚的アイデンティティ提案書
作成日:________年____月____日
作成地:____________________
提案者(制作者):____________________
所在地:____________________
担当者:____________________
連絡先:____________________
宛先(依頼者):____________________
所在地:____________________
担当者:____________________
1.提案概要
本提案書は、____________________の視覚的アイデンティティの制作および提供に関する内容・条件を定めるものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド/事業名 | ____________________ |
| 制作目的 | ____________________ |
| 対象顧客・対象市場 | ____________________ |
| 提案コンセプト | ____________________ |
| 制作範囲・成果物 | ____________________ |
| 納品形式 | ____________________ |
| 提案金額(税別/税込) | ____________________円 |
| 消費税 | ____________________円 |
| 合計金額 | ____________________円 |
| 支払条件 | ____________________ |
| 制作期間・納品予定日 | ____________________ |
| 修正回数 | ____________________回まで |
2.デザイン方針
ブランドの目指す印象:____________________
主要な色彩計画:____________________
書体・文字表現の方針:____________________
利用予定媒体:____________________
3.制作条件
- 提案者は、上記の制作範囲に従い、視覚的アイデンティティのデザインを制作します。
- 依頼者は、制作に必要な資料、情報および確認回答を、合理的な期間内に提供します。
- 修正は上記回数の範囲内とし、範囲を超える修正、大幅な方向変更または追加制作は、別途協議のうえ見積りを行います。
- 納期は、依頼者による確認・承認の遅延、追加依頼その他の事情により変更されることがあります。
- 成果物の著作権、利用許諾、改変および第三者提供の条件は、別途合意した内容に従います。
- 印刷費、素材購入費、外注費その他の実費は、上記金額に含まれない場合があります。該当する場合は事前に協議します。
4.承認
依頼者は、本提案書の内容および条件を確認し、これを承認します。
提案者(制作者)署名:____________________
署名日:________年____月____日
依頼者署名:____________________
署名日:________年____月____日
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
デザイン方針の伝え方
提案ごとに、コンセプト、想定される印象、色彩・書体・形状の選定理由を説明します。依頼者の好みだけで評価されないよう、事前に定めたブランド目的と対象者に結び付けることが大切です。
複数案を提出する場合は、それぞれの違いを明確にし、選択後にどの案を基準として調整するかを示します。無制限の案出しや方向転換は、別途費用の対象になり得ることを記載します。
- ブランドの目的と解決したい課題
- 対象顧客に与えたい印象
- ロゴ、色彩、書体の基本方針
- 媒体ごとの使用想定と展開例
- 競合との差別化につながる要素
見積、納期および修正条件
金額には、企画、調査、デザイン制作、修正、データ整理、打合せなどの内訳をできる限り示します。消費税、実費、外注費、急ぎ対応費などの取扱いも、提案時点で明確にしておくと安心です。
進行手順の例
- ヒアリングと依頼内容の確認を行う。
- 調査結果とデザイン方向性を提示し、承認を得る。
- 選定案を制作し、定めた回数の修正を行う。
- 最終承認後、指定形式のデータを納品する。
納期は、制作者側の作業日数だけでなく、依頼者による確認・回答の期間を含めて計画します。回答の遅れにより納期が変更される場合の扱いも、条件として記載してください。
提案書の承認前に制作を開始する場合は、開始範囲、前払金の有無、承認後に適用される正式条件を必ず書面で確認しましょう。
著作権と利用範囲の確認
ロゴやデザインデータには著作権が発生し得るため、成果物の利用範囲、著作権の譲渡または許諾、二次利用、改変、第三者への提供について明示します。著作者人格権や第三者の権利との関係にも配慮が必要です。
フォント、写真、イラスト、素材サイトのデータを使用する場合は、そのライセンス条件を確認してください。納品後に利用者が追加媒体へ展開する可能性がある場合は、利用許諾の範囲と追加対応の条件を定めます。
よくある質問
提案書と見積書は分けるべきですか。
案件の複雑さによりますが、提案書に概算金額を記載し、正式な見積書を別紙にする方法が一般的です。小規模な案件では、制作内容と金額を一つの文書にまとめてもよいでしょう。
修正回数はどのように決めますか。
制作段階ごとに回数を定める方法が分かりやすく、たとえば方向性確認で2回、最終調整で2回と設定できます。大幅な方向変更や追加案は、別途見積りとする旨を記載します。
ロゴの著作権は必ず依頼者に譲渡する必要がありますか。
必ずしも譲渡する必要はなく、利用許諾とすることも可能です。ただし、利用目的や将来の展開に応じて適切な契約条件が異なるため、必要に応じて専門家へ相談してください。