ペットショップ向けサービス提供契約書のすぐ使えるひな形
本ひな形は、ペットショップが飼い主に対してトリミング、ペットホテル、一時預かり、送迎、健康・衛生管理などのサービスを提供する際に利用できる契約書です。対象動物の情報、サービス内容、料金、期間、緊急時の獣医療対応、キャンセル、責任分担および個人情報の取扱いを明確に記載できる構成です。
ペットショップがトリミング、ペットホテル、一時預かり、送迎その他の役務を提供する場合、サービスの範囲と責任分担を事前に明確にすることが重要です。口頭での説明だけでは、健康状態、緊急診療、追加料金、キャンセル料などをめぐる認識違いが生じるおそれがあります。サービス提供契約書は、飼い主と事業者の合意内容を記録し、双方が安心して利用・提供するための基本資料となります。以下のひな形は、実際の業務内容に合わせて必要事項を記入・調整できるように作成されています。
ペットショップサービス提供契約書とは
ペットショップサービス提供契約書とは、事業者が飼い主から依頼を受けて、ペットに関する一定のサービスを提供する際の条件を定める契約書です。トリミング、シャンプー、ペットホテル、日帰り預かり、散歩代行、送迎、しつけ相談など、提供する業務に応じて内容を具体化します。
特に生体を扱うサービスでは、ペットの既往症、予防接種、投薬、咬傷傾向、他の動物との相性などが事故防止に直結します。契約書とあわせて、利用申込書、健康確認票、同意書などを運用する方法も有効です。
契約書に記載すべき主な項目
契約内容は、誰が、どのペットについて、どのサービスを、いつ、いくらで受けるのかが分かるように記載します。料金に含まれる作業と、毛玉処理、延長預かり、投薬補助、送迎距離超過などの追加料金が発生する条件を区別することが大切です。
| 記載項目 | 目的 | よくある不備 |
|---|---|---|
| 飼い主・事業者情報 | 契約当事者と連絡先を特定する | 緊急連絡先や本人確認情報がない |
| 対象ペット情報 | 種類、品種、年齢、性別、特徴を確認する | 既往症や咬傷傾向の申告欄がない |
| サービス内容・期間 | 提供する役務と日時を明確にする | 預かり開始・終了時刻が曖昧である |
| 料金・支払方法 | 基本料金、追加料金、支払時期を定める | 延長料金やキャンセル料が未記載である |
| 緊急時の対応 | 診療依頼や飼い主への連絡手順を定める | 診療費の負担者や連絡不能時の扱いがない |
対象ペットの健康情報
健康情報には、ワクチン接種状況、寄生虫予防、アレルギー、持病、服薬、発作歴、妊娠の有無、獣医師からの指示などを記載します。虚偽または重要事項の未申告があった場合の取扱いも、合理的な範囲であらかじめ定めておくとよいでしょう。
料金と追加費用
料金表だけでなく、追加費用が生じる具体的な事情を記載します。例えば、著しい毛玉、汚損、特別な保定、営業時間外対応、延長滞在、獣医療機関への移送などについて、事前承諾の要否と負担の考え方を明確にします。
編集できるテンプレート
文書テンプレート
ペットショップサービス提供契約書
契約締結日:________年____月____日
契約締結場所:____________________________
事業者(以下「甲」という。)
名称:____________________________
所在地:____________________________
代表者:____________________________
電話番号:____________________________
飼い主(以下「乙」という。)
氏名:____________________________
住所:____________________________
電話番号:____________________________
緊急連絡先:____________________________
甲および乙は、甲が乙の飼育するペットに対して提供するサービスについて、以下のとおり契約を締結する。
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| 対象ペット | 種類:__________ 品種:__________ 名称:__________ |
| ペット情報 | 性別:__________ 年齢:__________ 体重:__________kg |
| サービス内容 | トリミング・ペットホテル・一時預かり・送迎・その他(________________) |
| 利用期間・日時 | ________年____月____日____時から________年____月____日____時まで |
| 利用料金 | 基本料金 金________________円(税込・税別) |
| 支払方法・時期 | ____________________________ |
| 追加料金の条件 | ____________________________ |
| かかりつけ動物病院 | 名称:________________ 電話番号:________________ |
- サービスの提供
甲は、前表記載の内容に従い、善良な管理者の注意をもって対象ペットにサービスを提供する。 - 乙の申告義務
乙は、対象ペットの健康状態、既往症、アレルギー、投薬、予防接種、咬傷傾向その他安全なサービス提供に必要な事項を、事前に正確に申告する。 - 受入れの制限
甲は、対象ペットに感染症の疑い、著しい体調不良、強い攻撃性その他安全または衛生上の問題があると判断した場合、サービスの全部または一部の提供を中止し、または受入れを拒否することができる。 - 緊急時の対応
甲は、対象ペットに急病または負傷等の緊急事態が生じた場合、乙に連絡するものとする。乙と連絡が取れず緊急の診療が必要と甲が合理的に判断したときは、甲は獣医療機関への搬送または診療を依頼することができる。この費用は、甲の責めに帰すべき事由がある場合を除き、乙の負担とする。 - 料金および追加費用
乙は、利用料金を前表記載の方法および時期に従って甲に支払う。延長利用、特別な保定、毛玉処理、汚損対応、送迎その他の追加サービスに関する費用は、甲が事前に説明した条件に従う。 - キャンセルおよび中途終了
乙が利用をキャンセルし、または利用開始後に中途終了する場合の取扱いは、次のとおりとする。____________________________ - 責任および損害
甲および乙は、それぞれ自己の責めに帰すべき事由により相手方に損害を与えた場合、法令および本契約に従い、その損害を賠償する。 - 個人情報の取扱い
甲は、乙から取得した個人情報を、サービス提供、連絡、緊急対応および法令上必要な範囲で取り扱う。 - 協議事項
本契約に定めのない事項または本契約の解釈に疑義が生じた事項については、甲乙誠意をもって協議し解決する。
乙は、本契約の内容および緊急時対応について説明を受け、これに同意する。
甲(事業者)
名称:____________________________
代表者署名:____________________________
乙(飼い主)
住所:____________________________
氏名(署名):____________________________
緊急診療に関する同意
乙は、緊急時に甲が必要と判断する獣医療機関への搬送または診療依頼を行うことに同意します。
乙署名:____________________________
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
利用前に確認する事項
事業者は、利用前に飼い主から必要な情報を聴取し、受入れの可否を判断します。感染症の疑い、著しい体調不良、攻撃性、必要な予防接種証明の未提出などがある場合の対応を定め、他の利用動物および従業員の安全に配慮します。
- 飼い主の氏名、住所、電話番号および緊急連絡先
- ペットの種類、品種、性別、年齢、体重および識別情報
- 狂犬病予防注射および混合ワクチンの接種状況
- 既往症、アレルギー、投薬内容およびかかりつけ動物病院
- 咬む、逃走しやすい、他の動物が苦手などの行動特性
緊急時・事故発生時の定め方
サービス中にペットの急病、けが、逃走、他の動物との接触事故などが発生する可能性があります。緊急性がある場合は、飼い主へ連絡したうえで、または連絡がつかない場合に事業者の判断で獣医師の診療を受けさせることについて、事前に同意を得る方法が一般的です。
ただし、事業者の故意または過失による損害まで一律に免責する条項は、状況によっては適切でない場合があります。責任に関する定めは、サービスの性質、実際の管理体制および適用法令を踏まえて個別に検討してください。
緊急診療に関する同意では、連絡順位、受診先、費用の上限または事前承認の条件を具体的に定め、飼い主の署名を得ることをおすすめします。
契約締結から利用開始までの流れ
契約書への署名だけでなく、必要書類の確認と受入れ時の健康チェックを組み合わせることで、利用開始時のトラブルを減らせます。継続利用の場合にも、連絡先や健康状態に変更がないか定期的に確認する運用が重要です。
- 飼い主から利用希望のサービス内容とペット情報を受け取る。
- 健康状態、予防接種証明、注意事項および受入条件を確認する。
- 料金、期間、緊急時対応、キャンセル条件を説明して合意する。
- 契約書に署名し、利用当日にペットを受け入れる。
よくある質問
ペットホテルとトリミングで同じ契約書を使えますか。
基本事項は共通化できますが、宿泊預かりでは宿泊期間、散歩、食事、投薬、夜間対応などを追加し、トリミングでは施術内容、毛玉処理、仕上がりに関する条件などを具体化することが望まれます。
予防接種証明書の提出を求めてもよいですか。
他の利用動物や従業員の安全・衛生を確保するため、サービス内容に応じて予防接種証明書等の提出を利用条件とすることが考えられます。対象となる接種や有効期限、例外時の取扱いを明示してください。
飼い主と連絡が取れない場合、病院へ連れて行けますか。
あらかじめ契約書で緊急診療の同意、連絡不能時の判断基準、受診先および費用負担を定めていれば、迅速な対応につながります。緊急性の判断や記録の保存も重要です。