個人レッスン契約書を作成するための記入例付き完成モデル
個人レッスン契約書は、講師と受講者が授業の内容、実施方法、受講料、支払時期、契約期間、欠席・振替、解約条件などを事前に確認するための書面です。本モデルは、語学、音楽、学習指導、技能指導などの個別指導に幅広く利用できるよう、必要な記入欄と基本条項を備えています。
個人レッスン契約書は、講師と受講者の間で授業条件を明確にし、認識違いやトラブルを防ぐための重要な書面です。語学、楽器、学習支援、スポーツ、資格対策その他の個別指導に利用できます。口頭の約束だけに頼らず、料金、日時、欠席時の扱いを文書化することが大切です。本ページでは、実務上確認すべき項目と、利用しやすい契約書モデルのポイントを解説します。
個人レッスン契約書の役割
この契約書は、講師が提供する指導サービスの範囲と、受講者が負担する受講料その他の条件を定めるものです。双方が署名又は記名押印することで、合意内容を確認した記録になります。
特に継続的なレッスンでは、振替の可否、遅刻、無断欠席、教材費、オンライン授業の通信環境などを事前に定めておくと、後日の紛争を減らせます。
契約書に記載する基本事項
当事者を特定する情報のほか、指導内容、実施場所又はオンライン環境、頻度、1回当たりの時間、料金及び支払方法を具体的に記載します。曖昧な表現を避け、第三者が読んでも同じ内容を理解できる記載を心がけてください。
指導内容と実施条件
「英会話」などの大まかな名称だけでなく、対象者、到達目標、教材、授業回数又は期間を記載すると、提供範囲が明確になります。オンライン授業の場合は、利用する通信手段も記載します。
| 記載項目 | 目的 | 記載例 | よくある誤り |
|---|---|---|---|
| 指導内容 | サービス範囲を明確にする | 中学生向け数学の個別指導 | 内容を「授業」とだけ記す |
| 実施日時 | 授業の予定を共有する | 毎週水曜18時から60分 | 開始日や時間を記載しない |
| 受講料 | 支払義務を明確にする | 1回5,000円(税込) | 税込・税別を曖昧にする |
| 欠席・振替 | キャンセル時の扱いを定める | 前日18時までの連絡で振替可 | 無断欠席の扱いがない |
| 契約期間 | 開始と終了の時点を定める | 2025年4月1日から6月30日まで | 終了条件を定めない |
料金と支払条件の定め方
受講料は、1回ごと、月額、回数券方式など、実際の運用に合わせて定めます。入会金、教材費、会場費、交通費などが別途必要になる場合は、金額又は算定方法と負担者を明記してください。
返金と遅延への対応
前払いを受ける場合は、中途解約時の返金方法を定めることが重要です。また、支払期限を過ぎた場合の連絡方法や、合理的な範囲での遅延損害金の取扱いも、必要に応じて検討します。
- 受講料の金額と消費税の取扱い
- 支払期限と支払方法
- 教材費、会場費及び交通費の負担
- キャンセル料又は振替授業の条件
- 中途解約時の精算及び返金方法
編集できるテンプレート
文書テンプレート
個人レッスン契約書
本契約書は、以下の講師と受講者との間で締結する個人レッスンに関する契約条件を定めるものです。
契約締結日:________年____月____日
場所:____________________________
当事者
講師(甲)
住所:〒____________________________
氏名(名称):____________________________
電話番号:____________________________
電子メール:____________________________
受講者(乙)
住所:〒____________________________
氏名:____________________________
電話番号:____________________________
電子メール:____________________________
法定代理人(受講者が未成年の場合)
住所:〒____________________________
氏名:____________________________
電話番号:____________________________
レッスンの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レッスン名・指導内容 | ____________________________ |
| 対象・到達目標 | ____________________________ |
| 実施方法・場所 | ____________________________ |
| 実施日時・頻度 | ____________________________ |
| 1回当たりの時間 | ____________________________分 |
| 契約期間 | ________年____月____日から________年____月____日まで |
| 受講料 | 1回・月額 金________________円(税込・税別) |
| 支払方法・支払期限 | ____________________________ |
| 教材費・その他費用 | ____________________________ |
契約条項
- 甲は、前記の内容に従い、乙に対して個人レッスンを提供する。
- 乙は、前記受講料及び別途合意した費用を、定められた期限までに甲へ支払う。
- 乙がレッスンを欠席又は変更する場合、原則としてレッスン開始の________________時間前までに甲へ連絡するものとする。
- 前項の期限までに連絡があった場合の振替の可否、回数及び期限は、次のとおりとする。____________________________
- 乙が無断で欠席した場合の受講料の取扱いは、次のとおりとする。____________________________
- 甲の都合によりレッスンを実施できない場合、甲は乙と協議の上、振替レッスン又は受講料の返金その他の合理的な対応を行う。
- 甲又は乙が本契約を中途解約する場合、________________日前までに、書面、電子メールその他双方が確認できる方法で相手方へ通知するものとする。
- 中途解約時の未実施分の受講料、教材費その他の精算方法は、次のとおりとする。____________________________
- 甲及び乙は、レッスンを通じて知り得た相手方の個人情報を、レッスン運営に必要な範囲を超えて利用又は第三者に提供しない。ただし、法令に基づく場合又は本人の同意がある場合を除く。
- 甲が提供する教材、資料、映像及び録音データの利用条件は、次のとおりとする。____________________________
- 本契約に定めのない事項又は本契約の解釈に疑義が生じた場合、甲乙は誠意をもって協議し解決する。
本契約の成立を証するため、本書を2通作成し、甲乙(必要な場合は法定代理人)が署名又は記名押印の上、各1通を保有する。
________年____月____日
講師(甲)住所:____________________________
講師(甲)氏名:____________________________ 印
受講者(乙)住所:____________________________
受講者(乙)氏名:____________________________ 印
法定代理人 住所:____________________________
法定代理人 氏名:____________________________ 印
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
欠席、振替及び解約のルール
急な体調不良や予定変更に備え、連絡期限、連絡先、振替可能な回数及び期間を定めます。講師側の都合で授業を実施できない場合の振替又は返金についても、対等に記載すると公平です。
解約については、いつまでに、どの方法で通知するかを明確にします。消費者を相手方とする継続的なサービスでは、取引内容によって特定商取引法その他の法令が関係する場合があるため、個別事情を確認してください。
料金、欠席、振替及び解約の条件は、契約前に口頭でも説明し、受講者が理解したことを確認してから署名を受けることをおすすめします。
作成から締結までの手順
契約書は一方的に作成するのではなく、双方で内容を確認し、必要な修正を反映させてから締結します。未成年者が受講者となる場合には、原則として親権者等の法定代理人に内容を確認してもらい、署名欄を設ける運用が望まれます。
- レッスンの内容、日時、場所及び料金を整理します。
- 欠席、振替、解約、教材費などの条件を双方で確認します。
- 契約書の空欄を正確に記入し、必要に応じて添付資料を付けます。
- 双方が内容を確認して署名又は記名押印し、各自が1通ずつ保管します。
個人情報と知的財産への配慮
レッスンの過程で取得する連絡先、学習状況、成績、映像又は録音データは、目的の範囲内で適切に取り扱う必要があります。利用目的、第三者提供の有無、保管方法などを説明し、必要に応じて同意を得てください。
講師が作成した教材、動画、配布資料等の著作権についても、無断複製や第三者への配布を禁止する旨を定めることができます。ただし、受講者に過度な負担を課す条件にならないよう配慮しましょう。
よくある質問
口頭で合意していれば契約書は不要ですか?
口頭の合意でも契約が成立する場合はありますが、後で内容を証明することが難しくなります。継続的なレッスンや前払いがある場合は、書面又は電子的な記録を残すことが有用です。
未成年の受講者と契約する場合はどうしますか?
受講者が未成年者である場合、契約内容や年齢に応じて親権者など法定代理人の同意が必要となることがあります。保護者の氏名、連絡先及び同意欄を設けることを検討してください。
オンラインレッスンにも利用できますか?
利用できます。ただし、使用する会議システム、通信障害時の対応、録画の可否、アカウント情報の管理など、オンライン特有の条件を追加しておくと安心です。