オンライン講座受講契約書のすぐ使えるモデル雛形
オンライン講座の提供者と受講者の間で締結するための受講契約書モデルです。講座内容、受講期間、受講料、支払方法、視聴環境、教材の利用範囲、キャンセル・解約、返金、秘密保持、個人情報および知的財産権の取扱いなどを記載できます。継続講座、録画配信講座、ライブ配信型研修など、提供形態に応じて必要事項を調整して利用できます。
オンライン講座受講契約書は、講座を提供する事業者と受講者の権利および義務を明確にするための書面です。受講料、講座の提供方法、利用期間、教材の取扱いを事前に定めることで、認識の相違やトラブルを予防できます。録画教材の配信、ライブ授業、個別指導を含むサービスでは、提供範囲を具体的に記載することが重要です。本モデルは、個別のオンライン講座に合わせて編集できる基本的な契約書形式です。
オンライン講座受講契約書の目的
本契約書は、講座提供者がどのような教育・研修サービスを、いつ、どの方法で提供するかを整理し、受講者が支払う対価と利用上の条件を確認するために用います。申込みページや利用規約だけでは個別条件が不明確になりやすい場合に有用です。
特に高額な講座、長期間の継続講座、法人研修、個別サポートを伴う講座では、契約書または個別申込書で合意内容を残すことが望まれます。
記載すべき主要項目
講座名、カリキュラム、配信形式、受講可能期間、受講料、支払期日および返金条件を具体的に定めます。受講者が利用するアカウントの管理責任や、通信環境に関する事項も確認しておくと実務上安心です。
| 項目 | 記載する内容 | よくある不備 |
|---|---|---|
| 講座内容 | 講座名、テーマ、教材、サポート範囲 | 提供するサービスの範囲が曖昧 |
| 受講期間 | 開始日、終了日、視聴可能期限 | 録画の閲覧期限を記載していない |
| 受講料 | 金額、消費税、支払方法、支払期日 | 分割払い・手数料の条件が不明確 |
| 解約・返金 | 申出方法、返金可否、返金額の算定方法 | 途中解約時の扱いがない |
| 知的財産権 | 教材、動画、資料の利用範囲 | 複製・第三者共有の禁止がない |
講座内容を具体化する方法
講座内容は、単に名称を書くのではなく、回数、各回のテーマ、動画時間の目安、質問対応の有無、添削や面談の回数などを別紙または表で示します。提供者の裁量で変更し得る範囲がある場合は、その条件と告知方法も記載してください。
料金と支払条件の確認
受講料は税込・税抜の別、振込先、決済手段、支払期限を明記します。分割払いを認める場合には、各回の金額、支払日、期限遅延時の取扱いを定め、受講停止の条件があれば明らかにします。
利用条件と禁止事項
オンライン講座では、アカウントや視聴URLを第三者へ共有されるリスクがあります。そのため、受講者本人のみが利用できること、教材・動画・配布資料を無断で複製、転載、配信、販売しないことを定めるのが一般的です。
- 受講用アカウントおよびパスワードを適切に管理すること
- 教材、動画、音声および資料を第三者に提供しないこと
- 講座運営を妨害する行為や他の受講者への迷惑行為をしないこと
- 講師または他の受講者の個人情報を無断で利用・公開しないこと
- 講座内で知り得た秘密情報を契約外の目的で使用しないこと
受講者が禁止事項に違反した場合の措置として、警告、受講停止、契約解除などを定めることも検討できます。ただし、措置の内容は講座の性質および関係法令に照らして合理的である必要があります。
編集できるテンプレート
文書テンプレート
オンライン講座受講契約書
講座提供者 ____________________(以下「甲」という。)と、受講者 ____________________(以下「乙」という。)は、甲が提供するオンライン講座の受講に関し、以下のとおり契約を締結する。
契約締結日:________年____月____日
契約締結地:____________________
当事者の表示
甲(講座提供者)
住所:____________________
氏名又は名称:____________________
代表者名(法人の場合):____________________
連絡先:____________________
乙(受講者)
住所:____________________
氏名又は名称:____________________
連絡先:____________________
講座および契約条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 講座名 | ____________________ |
| 講座内容・提供範囲 | ____________________ |
| 提供形式 | 録画配信・ライブ配信・個別指導・その他(____________________) |
| 受講期間 | ________年____月____日から________年____月____日まで |
| 視聴・利用可能期間 | ____________________ |
| 受講料 | 金____________________円(税込・税別) |
| 支払方法・支払期日 | ____________________ |
| 質問・添削等のサポート | ____________________ |
| 解約・返金条件 | ____________________ |
契約条項
- 甲は、前表に定める内容に従い、乙に対してオンライン講座およびこれに付随するサービスを提供する。
- 乙は、受講料を前表記載の方法および期日までに甲へ支払う。振込手数料その他の支払費用の負担は、____________________とする。
- 甲は、受講料の入金確認後、乙に対して受講に必要なアカウント、URLその他の案内を、____________________の方法により通知する。
- 乙は、受講用アカウント、パスワード、URLその他の認証情報を自己の責任で管理し、第三者に使用、譲渡、貸与または開示してはならない。
- 講座に関する動画、教材、資料、画像、音声その他のコンテンツに関する知的財産権は、甲又は正当な権利者に帰属する。乙は、私的利用の範囲を超えて複製、転載、配信、販売、改変または第三者への提供をしてはならない。
- 乙は、講座の運営を妨害する行為、他の受講者または甲の関係者への迷惑行為、法令または公序良俗に反する行為をしてはならない。
- 乙が前各項に違反し、又は甲が受講継続を不適切と合理的に判断する事情がある場合、甲は乙に通知の上、受講停止または本契約を解除することができる。
- 乙による解約および返金は、前表に定める条件に従うものとする。返金に要する振込手数料は、____________________が負担する。
- 甲および乙は、本契約に関連して知り得た相手方または他の受講者の非公知情報および個人情報を、正当な理由なく第三者に開示または漏えいしてはならない。
- 本契約に定めのない事項または本契約の解釈に疑義が生じた場合、甲乙は誠実に協議して解決する。
- 本契約に関する紛争については、____________________地方裁判所又は____________________簡易裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とする。
本契約の成立を証するため、本書を2通作成し、甲乙各1通を保有する。電子契約により締結する場合は、電磁的記録をもって本書に代えることができる。
________年____月____日
甲(講座提供者)
住所:____________________
氏名又は名称:____________________ 印
乙(受講者)
住所:____________________
氏名:____________________ 印
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
申込みから受講開始までの流れ
契約成立の時点を明確にするため、申込み、承諾、支払い、アカウント発行の順序を定めます。電子メールや申込フォームを利用する場合は、通知先となるメールアドレスの正確性について受講者の責任を記載するとよいでしょう。
- 受講者が講座内容および契約条件を確認して申込みを行う。
- 講座提供者が申込みを承諾し、受講料の請求または決済案内を送付する。
- 受講者が定められた方法および期限までに受講料を支払う。
- 講座提供者がアカウントまたは受講案内を交付し、受講を開始する。
録画視聴、ライブ配信、個別サポートのそれぞれについて、提供日・時間・利用期限を分けて明記すると、受講者との行き違いを減らせます。
解約、返金および契約解除
受講開始前と開始後では、解約・返金の取扱いが異なることがあります。返金を行う場合は、申出期限、返金額、振込手数料の負担、既に提供済みのサービスや教材の控除方法を明確にしてください。
事業者が受講者との通信を継続できない場合、虚偽情報の登録や重大な規約違反がある場合など、契約を解除できる事情も定めます。消費者を相手方とする場合には、消費者契約法その他の関係法令に反しない内容となるよう注意が必要です。
個人情報と知的財産権の取扱い
受講申込み時には、氏名、連絡先、決済情報などの個人情報を扱うことがあります。利用目的、第三者提供の有無、問い合わせ窓口などは、個人情報保護方針と整合するように記載しましょう。
講座資料、動画、画像、ロゴ、課題その他のコンテンツに関する知的財産権が誰に帰属するかを明示します。受講者が作成した提出物を紹介・利用する可能性があるときは、利用目的と事前の同意方法も検討してください。
よくある質問
契約書と利用規約は両方必要ですか?
個別の講座条件や特約を確認する必要がある場合は契約書を用い、複数の受講者に共通する運用ルールは利用規約にまとめる方法が一般的です。両者を併用する場合は、内容が矛盾しないよう優先関係を定めます。
電子契約で締結してもよいですか?
一般に、電子的な方法で契約内容を確認し、当事者が合意の意思表示を行う運用は可能です。ただし、本人確認、合意記録の保存、交付方法および対象取引に適用される法令を事前に確認してください。
受講料を返金しない条項は有効ですか?
講座の内容、提供時期、契約形態、相手方が消費者であるかなどにより判断が異なります。一律に返金を認めない定めが問題となる場合もあるため、具体的な条件に応じて専門家へ相談することが重要です。