賃料支払遅延通知書のすぐに使える文書テンプレート
賃料支払遅延通知書は、賃借人に対して未払いとなっている賃料等の内容、対象期間、支払期限および支払方法を正式に知らせるための文書です。記録が残る方法で送付し、賃貸借契約書の条項と一致した内容にすることが重要です。このテンプレートは、賃貸人または管理者が必要事項を整理して通知するための基本書式です。
賃料支払遅延通知書は、賃借人に未払い賃料の事実を伝え、期限までの支払いを求めるための文書です。口頭での連絡だけでは後日の認識違いが生じやすいため、未払いの内訳と請求内容を文書で明確にすることが大切です。通知は、賃貸借契約書の定めと実際の入金状況を確認したうえで作成します。状況に応じて、配達記録が残る方法で送付するとよいでしょう。
賃料支払遅延通知書の目的
この通知書は、賃料等の支払遅延について賃借人へ正式に催告し、支払期限、支払先および未払い額を具体的に示すために用います。賃貸人が請求の意思を明確にした記録となり、当事者間での解決を促す役割があります。
ただし、通知書を送っただけで直ちに契約解除や明渡しを実現できるわけではありません。契約条項、滞納期間、過去の経緯その他の事情を踏まえ、適切な手続を検討する必要があります。
記載すべき基本事項
宛先となる賃借人の氏名と住所、賃貸物件の表示、賃貸借契約の締結日、未払いの対象月および金額を正確に記載します。共益費、駐車場使用料、遅延損害金などを請求する場合は、それぞれの根拠と計算内容を分けて示します。
未払い額の確認方法
請求前に、賃貸借契約書、賃料台帳、振込明細および領収記録を照合してください。入金日と充当対象が不明確な場合は、安易に滞納として扱わず、事実関係を確認することが重要です。
| 記載項目 | 用途 | 記載例 | よくある誤り |
|---|---|---|---|
| 通知日 | 催告した時点を示す | 令和 年 月 日 | 作成日と送付日が異なるのに未整理 |
| 物件表示 | 対象となる賃貸物件を特定する | ○○市○○町○丁目○番○号 ○○号室 | 部屋番号や建物名の記載漏れ |
| 未払い賃料 | 支払を求める金額を明らかにする | 令和 年 月分賃料 金○○円 | 対象月や内訳が不明確 |
| 支払期限 | 履行を求める最終期限を定める | 令和 年 月 日まで | 到達前または極端に短い期限設定 |
| 支払方法 | 振込先等を案内する | ○○銀行○○支店 普通○○○○○○○ | 口座名義・振込手数料の扱いが不明 |
編集できるテンプレート
文書テンプレート
賃料支払遅延通知書
令和 年 月 日
〒____________________
住所 ____________________
賃借人 ____________________ 様
〒____________________
住所 ____________________
賃貸人(通知人) ____________________ 印
下記賃貸物件に関する賃料等について、支払期日を経過しても入金が確認できません。つきましては、下記の未払い金額を指定期限までにお支払いくださいますよう通知いたします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 賃貸物件の所在地 | ____________________ |
| 建物名・部屋番号 | ____________________ |
| 賃貸借契約締結日 | 令和 年 月 日 |
| 未払い対象期間 | 令和 年 月分から令和 年 月分まで |
| 未払い賃料 | 金____________________円 |
| 未払い共益費等 | 金____________________円 |
| 遅延損害金等 | 金____________________円 |
| 請求合計額 | 金____________________円 |
| 支払期限 | 令和 年 月 日 |
| 支払方法 | ____________________ |
| 振込先 | ____________________銀行 ____________________支店 口座番号____________________ 口座名義____________________ |
なお、振込手数料は賃借人の負担とします。
- 上記請求合計額を、支払期限までに指定口座へお振込みください。
- すでに支払い済みの場合は、行き違いの可能性がありますので、振込日および振込内容を速やかにご連絡ください。
- 支払いに関する事情または支払予定がある場合は、支払期限前に通知人までご連絡ください。
- 期限までに支払いまたは連絡がない場合は、賃貸借契約および関係法令に基づき、必要な対応を検討することがあります。
連絡先:____________________
電話番号:____________________
賃貸人(通知人)署名:____________________
賃借人確認欄(任意):____________________
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
通知前に確認する事項
通知内容は、契約書で合意した賃料、支払期日、遅延損害金および解除に関する条項と整合していなければなりません。連帯保証人がいる場合でも、保証契約の内容や通知の必要性を確認してから対応してください。
請求額の内訳を分ける
賃料と共益費、駐車場使用料、遅延損害金を一括表示すると、賃借人が請求内容を確認しにくくなります。月ごと、費目ごとに区分し、合計額と計算の基準日を示すと、誤解や紛争の予防につながります。
- 賃貸借契約書に記載された賃料と支払期日を確認する
- 対象物件の住所、建物名および部屋番号を確認する
- 入金履歴と未払い月を照合する
- 請求する費目ごとの金額と根拠を整理する
- 支払期限および振込先を明確にする
送付方法と保存のポイント
通常の郵便、特定記録郵便、書留郵便、内容証明郵便など、目的に応じた送付方法を選びます。後に通知の有無や内容が問題となる可能性を考慮し、送付した文書の写し、発送記録および配達記録を保存してください。
通知書には感情的な表現や断定的な脅しを避け、事実、請求額、期限および支払方法を簡潔かつ客観的に記載しましょう。
支払期限後の対応
期限までに支払いがない場合でも、直ちに自力で鍵を交換したり、家財を搬出したりしてはいけません。賃借人の居住や占有に関する問題には法的な手続が関わるため、必要に応じて専門家へ相談してください。
- 支払期限の経過後、入金の有無を確認する
- 連絡が取れる場合は、支払予定と事情を確認する
- 必要に応じて追加の催告書または保証人への通知を検討する
- 解決しない場合は、弁護士や公的相談窓口に相談し、適法な手続を進める
よくある質問
支払期限は何日程度に設定すべきですか。
一律の正解はなく、契約内容、未払いの経緯、郵便の到達に要する期間などを考慮します。賃借人が内容を確認して対応できる合理的な期間を設けることが望まれます。
遅延損害金を請求できますか。
賃貸借契約に遅延損害金の定めがある場合は、その条項と法令に照らして請求の可否および計算方法を確認します。根拠が不明な金額を加算しないよう注意してください。
連帯保証人にも通知すべきですか。
保証契約の内容、滞納状況および契約上の定めによって対応が異なります。保証人への請求や通知について疑問がある場合は、契約書を確認し、専門家へ相談してください。