資材供給契約書をすぐに使える書式として作成したモデル
資材供給契約書は、売主または供給者が買主に対して継続的または個別に資材を供給する際の条件を定めるための文書です。本モデルでは、対象資材、数量、単価、納入場所、納期、検収、代金の支払方法、不適合時の対応、秘密保持および契約解除に関する基本事項を整理できます。取引の実態と適用法令に合わせて内容を確認し、必要事項を補充して利用してください。
資材供給契約書は、事業者間で材料、部品、消耗品その他の資材を継続的または一定期間供給する際に、取引条件を明確化するための契約書です。口頭の合意だけでは、納期、品質、検収、価格改定、不具合発生時の責任について認識の差が生じるおそれがあります。あらかじめ書面で条件を整理すれば、安定した調達と円滑な取引関係に役立ちます。本モデルは、実際の商取引に応じて編集できる基本的な書式です。
資材供給契約書の目的
この契約は、供給者が買主に資材を納入し、買主がその対価を支払う関係について、基本的な権利義務を定めるものです。単発の発注にも継続的な取引にも利用できますが、継続取引では個別注文の方法と基本契約との優先関係を明記することが重要です。
対象となる資材の仕様、品質基準、数量、単価、納入先および納期を具体的に記載することで、後日の紛争を抑制できます。
記載すべき主要事項
当事者の正式名称、所在地、代表者または契約権限者を正確に記載します。法人の場合は、登記上の商号と本店所在地を確認し、発注書、見積書、仕様書などの関連書類との整合性も確認しましょう。
対象資材と品質基準
資材名だけでなく、型番、規格、材質、寸法、性能、数量の単位および品質基準を特定します。図面や仕様書を別紙にする場合は、契約書内で別紙の名称、版数または作成日を特定しておくと安全です。
価格と支払条件
単価、消費税等の取扱い、運賃や梱包費の負担、支払期日、振込手数料の負担者を定めます。原材料費や物流費の変動が大きい取引では、価格改定の協議条件も検討してください。
| 記載項目 | 役割 | よくある不備 |
|---|---|---|
| 資材の仕様 | 供給対象と品質を特定する | 品名だけで型番・規格がない |
| 納期・納入場所 | 引渡しの時期と場所を明確にする | 「速やかに」とだけ記載する |
| 検収期間 | 数量・品質確認の期限を定める | 不適合通知の方法が不明確 |
| 代金・支払期日 | 請求と支払いの条件を定める | 税・送料・手数料の負担が不明 |
| 契約解除 | 重大な違反時の対応を決める | 催告の要否や効果を定めない |
納入と検収の定め方
納入では、引渡し場所、運送手段、費用負担、危険負担の移転時期を定めます。分割納入がある場合には、各回の数量、納期、受領方法を個別注文書で管理する方法も有効です。
検収条項では、買主が受領後に数量および品質を確認する期間、不適合を発見した際の通知方法、供給者が行う交換、補修、代替品供給または返金の取扱いを明記します。
編集できるテンプレート
文書テンプレート
資材供給契約書
____________________(以下「甲」という。)と、____________________(以下「乙」という。)は、乙による甲への資材の供給に関し、以下のとおり資材供給契約(以下「本契約」という。)を締結する。
締結場所:____________________
締結日:________年____月____日
甲(買主)
商号・氏名:____________________
所在地・住所:____________________
代表者・担当者:____________________
乙(供給者)
商号・氏名:____________________
所在地・住所:____________________
代表者・担当者:____________________
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 供給資材の名称・規格 | ____________________ |
| 数量・単位 | ____________________ |
| 単価・代金総額 | ____________________円(消費税等:____________________) |
| 納入場所 | ____________________ |
| 納入期限・納入方法 | ____________________ |
| 検収期間・検収方法 | ____________________ |
| 支払期日・支払方法 | ____________________ |
- 乙は、前表および甲乙間で別途合意する仕様書、発注書その他の書面に従い、資材を甲に供給する。
- 乙は、合意した納入期限までに、指定された納入場所へ資材を納入する。運送費、梱包費その他の費用の負担は、____________________とする。
- 甲は、資材の受領後____________________日以内に、数量および品質について検収を行う。契約内容に適合しない資材を発見した場合、甲は乙に対し書面または電磁的方法により通知する。
- 乙は、前項の通知を受けた場合、自己の費用と責任において、交換、修補、代替品の供給その他甲乙が協議して定める措置を講じる。
- 甲は、検収完了後、乙の請求に基づき、前表記載の支払期日までに、乙指定の銀行口座へ振込送金により代金を支払う。振込手数料の負担者は____________________とする。
- 甲または乙は、相手方が本契約に重大に違反し、相当期間を定めた催告後も是正されない場合、本契約の全部または一部を解除できる。
- 甲および乙は、本契約または個別取引に関連して知り得た相手方の秘密情報を、相手方の事前の書面による承諾なく第三者に開示または漏えいしてはならない。
- 本契約に定めのない事項または本契約の解釈に疑義が生じた事項については、甲乙が誠意をもって協議し解決する。
- 本契約に関する紛争については、____________________地方裁判所または____________________簡易裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とする。
本契約締結の証として、本書を電磁的記録により作成し、甲乙が合意の上で署名その他これに準ずる方法により締結する。書面により作成する場合は、本書2通を作成し、甲乙各自が記名押印の上、各1通を保有する。
甲(買主)
住所:____________________
商号・氏名:____________________ 印
代表者:____________________
乙(供給者)
住所:____________________
商号・氏名:____________________ 印
代表者:____________________
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
作成前に確認するポイント
契約書の内容は、見積書、発注書、仕様書、取引先の購買条件と矛盾しないように確認してください。特に継続取引では、基本契約と個別発注のどちらが優先するかを決めておく必要があります。
- 当事者の商号、住所および代表者名
- 資材の品名、規格、型番および品質要件
- 数量、単価、税金、送料および梱包費の負担
- 納入場所、納期、分割納入の可否
- 検収方法、不適合時の対応および支払期日
実務上の確認手順
- 見積書と仕様書を確認し、対象資材を特定します。
- 価格、納期、納入先および支払条件を当事者間で合意します。
- 不適合、遅延、秘密保持および解除に関する条件を記載します。
- 契約権限者が内容を確認したうえで署名または記名押印します。
実務では、個別注文書・仕様書・検査記録を契約書と一緒に保管し、変更があった場合は必ず書面または記録が残る方法で合意してください。
不適合と契約終了への備え
納入された資材に契約内容に適合しない点がある場合、買主がいつまでに、どのような方法で通知するかを定める必要があります。供給者の対応として、交換、修補、代替品の納入、代金減額または損害賠償の範囲を検討します。
支払遅延、重大な契約違反、信用不安、倒産手続開始などが発生した場合の解除条件も重要です。解除後の未払代金、未納品、返却物および秘密情報の取扱いについても整理しておくとよいでしょう。
よくある質問
基本契約と個別発注書は併用できますか?
はい。基本契約で共通条件を定め、品目、数量、単価、納期などを個別発注書で確定する方法は広く用いられています。両者が矛盾した場合の優先順位を明記してください。
価格は契約期間中に変更できますか?
可能です。ただし、一方的な変更を避けるため、原材料費、為替、物流費などの変動を理由とする協議手続、適用時期および合意方法を定めることが望ましいです。
電子契約で締結してもよいですか?
取引内容や社内規程に支障がなければ、電子契約の利用を検討できます。本人確認、締結権限、電子データの保管方法および相手方の利用環境を確認してください。