コンサルティング提案書を作成するためのすぐ使える雛形
このコンサルティング提案書の雛形は、顧客に対して提供する支援内容、目的、実施方法、スケジュール、報酬および支払条件を分かりやすく提示するための文書です。提案の前提条件や責任範囲も整理でき、認識の相違を減らしながら、受注に向けた信頼性の高い提案を作成する際に役立ちます。
コンサルティング提案書は、顧客が抱える課題に対し、どのような支援を、どの条件で提供するかを示す重要な営業文書です。単なる価格表ではなく、課題理解、実施方針、期待される成果および費用の根拠を一体的に伝える役割があります。提案内容を具体化することで、発注者と受託者の認識のずれを抑えられます。受注後の契約交渉を円滑に進めるためにも、明確で検証可能な記載が大切です。
コンサルティング提案書の目的
提案書の目的は、顧客の課題に対する解決方針と、委託する業務の価値を説明することです。支援範囲、成果物、実施体制、期間、報酬を明示し、比較検討に必要な情報を提供します。
契約書そのものではありませんが、合意形成の基礎資料となるため、後の業務委託契約書や見積書と内容が矛盾しないように作成します。
記載すべき基本項目
提案書には、宛先、提案者、提案の目的、対象業務、実施内容、スケジュール、報酬、支払条件および有効期限を記載します。顧客固有の課題や前提条件を冒頭で整理すると、提案の説得力が高まります。
対象範囲を明確にする
対応する業務と対応しない業務を区別して記載します。追加調査、資料作成、会議回数、現地訪問の有無などを具体的に定めることで、業務開始後の追加要求に関する認識違いを防げます。
| 項目 | 記載する内容 | 役割 | よくある不備 |
|---|---|---|---|
| 提案目的 | 解決したい経営・業務課題 | 支援の必要性を示す | 課題が抽象的である |
| 業務範囲 | 調査、分析、助言、会議等 | 責任範囲を明確にする | 除外業務を書かない |
| 成果物 | 報告書、資料、計画案等 | 納品内容を確認する | 形式や提出時期がない |
| 報酬 | 金額、税、実費、算定方法 | 費用条件を共有する | 消費税や実費が不明 |
| 期間 | 開始日、終了日、主要日程 | 進行管理の基準となる | 変更時の扱いがない |
報酬と支払条件の整え方
報酬は、固定額、時間単価、月額顧問料、成果に応じた報酬など、業務の性質に適した方式を選びます。金額が税抜か税込か、交通費等の実費を含むかを明記してください。
費用の前提を分けて記載する
報酬本体と実費を分け、請求時期、支払期限、振込手数料の負担者を示します。業務内容の変更により追加費用が発生する可能性がある場合は、事前協議の手続も定めます。
- 報酬額と消費税の取扱い
- 交通費、宿泊費、外部委託費などの実費
- 請求書の発行時期
- 支払期限と支払方法
- 追加業務が発生した場合の協議方法
編集できるテンプレート
文書テンプレート
コンサルティング提案書
提案日:____________________年____________________月____________________日
提案有効期限:____________________年____________________月____________________日まで
宛先:____________________ 御中
所在地:____________________
担当者名:____________________ 様
提案者:____________________
所在地:____________________
担当者名:____________________
電話番号:____________________
電子メール:____________________
下記のとおり、コンサルティング業務に関する提案を申し上げます。
1.提案の概要
対象となる課題・目的:________________________________________________________________________________
提案内容の概要:____________________________________________________________________________________
2.提案条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業務名称 | ____________________ |
| 業務内容 | ____________________ |
| 対象範囲 | ____________________ |
| 成果物 | ____________________ |
| 業務期間 | ____________________年____________________月____________________日 ~ ____________________年____________________月____________________日 |
| 報酬額 | 金____________________円(消費税:____________________) |
| 実費負担 | ____________________ |
| 支払条件 | ____________________ |
3.業務の進め方
- 現状確認および関係資料の確認を行います。
- 課題分析および対応方針の検討を行います。
- 必要に応じて打合せ、助言および資料作成を行います。
- 成果物の提出および報告を行います。
4.前提条件および留意事項
- 本提案に記載の業務範囲を超える対応が必要となった場合は、事前に協議の上、内容および費用を定めます。
- 業務の遂行に必要な資料、情報および関係者への連絡調整は、原則として貴社の協力をお願いいたします。
- 交通費、宿泊費その他の実費については、上記の定めに従い別途請求する場合があります。
- 本提案に基づく業務の開始は、別途の契約締結または発注確認後とします。
備考:____________________________________________________________________________________________
提案者署名:____________________
会社名:____________________
担当者名:____________________
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
提案内容を実行可能に見せる構成
実施手順は、調査、分析、検討、報告といった段階に分けると理解しやすくなります。各段階の成果や顧客側に求める協力事項も併記すると、実現可能性を伝えられます。
- 顧客の現状、課題および目標を確認する。
- 課題に対応する支援範囲と成果物を設計する。
- 実施日程、体制および報酬条件を整理する。
- 最終確認を行い、提案書として提出する。
提案書には、できることだけでなく、顧客から提供を受ける資料や意思決定の時期など、業務遂行の前提条件も明記することをおすすめします。
提出前に確認したい注意点
提案書の内容は、口頭説明や見積金額と一致している必要があります。特に、成果物の定義、会議回数、修正対応の範囲、秘密情報の取扱いは、曖昧な表現を避けましょう。
提案の有効期限を設定し、期限後の価格や条件については再協議が必要となる可能性を示すことも有効です。正式な業務開始は、別途の契約締結または発注書の受領後とする表現を検討してください。
よくある質問
提案書と見積書は同じ文書ですか?
同じではありません。提案書は課題、方針、支援内容および価値を説明する文書であり、見積書は主に金額や取引条件を示す文書です。ただし、実務上は提案書に見積表を添付することがあります。
提案書だけで契約は成立しますか?
提案書への承諾方法や当事者間のやり取りによっては合意の根拠となり得ますが、重要な条件は別途契約書または発注書で確認することが望まれます。
成果物はどこまで具体的に書くべきですか?
成果物の名称、形式、数量、提出時期および修正対応の範囲まで記載すると明確です。例えば、報告書であれば、ファイル形式や報告会の有無も記載します。