塗装サービス提供契約書のすぐに使える実用テンプレート
この塗装サービス提供契約書のモデルは、住宅、店舗、事務所その他の建物における内外装塗装工事を依頼する際に利用できます。施工範囲、使用材料、代金、支払方法、工期、追加工事、検査、保証、契約解除などの重要事項を文書化し、発注者と受注者の認識違いを防ぐための実用的なひな形です。
塗装サービス提供契約書は、塗装工事の内容と条件を発注者・受注者の間で明確にするための文書です。口頭の約束だけでは、施工範囲、色、材料、追加費用、完了時期について認識の相違が生じるおそれがあります。契約書では、見積書や仕様書と整合する具体的な条件を定めることが重要です。特に住宅や店舗の改修では、工事中の保護措置や引渡し基準も確認しておくと安心です。
塗装サービス提供契約書の目的
この契約書は、建物、設備または工作物に対する塗装サービスについて、依頼内容と対価を記録するために使用します。発注者は施工を依頼し、受注者は合意した仕様、期間および金額に従って作業を実施します。
塗装工事では、下地処理、養生、塗料の種類、塗り回数などが仕上がりや費用に大きく影響します。そのため、契約書単体ではなく、見積書、仕様書、工程表および図面がある場合は、それらを契約書の添付資料として扱うことが望まれます。
契約書に記載すべき主な事項
当事者の氏名・名称、施工場所、作業範囲、契約金額、消費税の扱い、工期、支払条件は基本項目です。施工対象となる部位を「外壁一式」などと抽象的にせず、壁面、天井、扉、手すりなどに分けて記載すると確認しやすくなります。
仕様と材料の特定
塗料はメーカー名、製品名、色番号、艶の有無、標準塗布回数を可能な範囲で特定します。既存面の劣化状況により補修が必要になる場合は、追加作業となる条件および費用の決め方もあらかじめ定めます。
| 記載項目 | 目的 | 記載例 | よくある不備 |
|---|---|---|---|
| 施工場所 | 作業対象を特定する | 東京都○○区○○一丁目の建物外壁 | 住所や対象区画が不明確 |
| 施工内容 | 作業範囲を明確にする | 高圧洗浄、下地補修、下塗り・中塗り・上塗り | 「塗装一式」のみとする |
| 契約金額 | 報酬と税の負担を定める | 金○○円(税込) | 消費税を含むか不明 |
| 工期 | 着手日と完成予定日を共有する | 令和○年○月○日から○月○日まで | 天候による延長条件がない |
| 保証 | 施工後の対応範囲を示す | 施工不良は引渡し後○か月以内に補修 | 対象外事項を記載しない |
見積書・仕様書との関係
見積書は費用の内訳を示す資料であり、契約書は当事者の権利義務を定める文書です。両者の金額、数量、材料および施工範囲が一致しているかを署名前に確認してください。
追加・変更工事の扱い
施工開始後にひび割れ、腐食、雨漏り跡などが判明し、追加補修が必要になることがあります。その場合は、口頭だけで進めず、内容、金額、工期への影響について書面または記録が残る方法で合意するルールを設けましょう。
- 施工対象の部位と面積を確認する
- 塗料の製品名、色および塗装回数を記載する
- 養生、清掃および廃材処分の担当を定める
- 追加工事の承認手続と費用算定方法を決める
- 検査方法と引渡し時の確認事項を明確にする
編集できるテンプレート
文書テンプレート
塗装サービス提供契約書
本契約は、以下の当事者間において、塗装サービスの提供に関し締結する。
締結場所:____________________
締結日:________年____月____日
発注者(甲)
住所:____________________
氏名/名称:____________________
代表者名(法人の場合):____________________
連絡先:____________________
受注者(乙)
住所:____________________
氏名/名称:____________________
代表者名(法人の場合):____________________
連絡先:____________________
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工場所 | ____________________ |
| 施工対象・内容 | ____________________ |
| 使用材料・塗料 | ____________________ |
| 契約金額 | 金____________________円(消費税:____________________) |
| 支払方法・支払期日 | ____________________ |
| 施工期間 | ________年____月____日から________年____月____日まで |
| 検査・引渡し予定日 | ________年____月____日 |
| 保証期間・内容 | ____________________ |
- 甲は乙に対し、上表および別紙見積書・仕様書に定める塗装サービス(以下「本工事」という。)を委託し、乙はこれを受託する。
- 乙は、善良な管理者の注意をもって本工事を実施し、施工場所および甲の所有物を汚損または損傷しないよう必要な養生その他の措置を講じる。
- 乙は、施工内容、使用材料、契約金額または施工期間を変更する必要が生じた場合、事前に甲へ内容および費用を提示し、甲の承認を得るものとする。
- 甲は、乙による本工事の完了後、施工箇所を確認し、契約内容に適合していると認めたときは引渡しを受けるものとする。
- 甲は、前記支払条件に従い、乙に対して契約金額を支払うものとする。
- 降雨、強風、低温その他のやむを得ない事情により施工が困難な場合、乙は甲に通知のうえ、施工期間を合理的な範囲で変更できるものとする。
- 乙の施工不良が保証期間内に判明した場合、乙は自己の責任と費用において、合理的な範囲で補修を行うものとする。ただし、天災、甲の使用または管理上の不備、建物自体の構造的欠陥その他乙の責めによらない事由による場合を除く。
- 本契約に定めのない事項または本契約の解釈に疑義が生じた場合、甲乙は誠実に協議して解決するものとする。
本契約の成立を証するため、本書2通を作成し、甲乙が署名または記名押印のうえ、各1通を保有する。
甲(発注者)署名/記名押印:____________________
住所:____________________
乙(受注者)署名/記名押印:____________________
住所:____________________
この場で文面を編集できます。変更はブラウザーに保存され、印刷や Word・PDF への書き出しができます。
金額、支払条件および工期
契約金額には、材料費、施工費、足場費、運搬費、諸経費および消費税が含まれるかを明示します。支払いを着手金、中間金、完了金に分ける場合は、それぞれの金額と支払期日を具体的に記載します。
工期については、作業開始日と完了予定日だけでなく、降雨、強風、低温その他の施工に適さない気象条件による延期を扱う条項も有用です。発注者の都合で現場への立入りができない場合の取扱いも確認しておくとよいでしょう。
締結前の確認手順
契約締結前には、現地確認の結果と書面の内容を照合し、必要な添付資料をそろえます。署名または記名押印を行った契約書は、当事者が各1通ずつ保管するのが一般的です。
- 現地を確認し、施工箇所と既存状態を記録する。
- 見積書、仕様書および工程表の内容を確認する。
- 金額、支払日、工期、保証および追加工事の条件を合意する。
- 契約書と添付資料に署名または記名押印し、双方で保管する。
契約金額だけで判断せず、施工範囲、塗料の品質、下地処理、保証内容まで比較してから合意することをおすすめします。
検査、引渡しおよび保証
工事が完了したら、発注者は受注者とともに施工箇所を確認し、契約内容どおりに実施されているかを検査します。色むら、塗り残し、養生不足による汚損などがあれば、引渡し前に補修の要否と期限を確認します。
保証条項では、施工不良の補修対象、保証期間、連絡方法および自然災害、建物の構造上の不具合、通常損耗などの対象外事項を整理します。保証の有無や条件は、使用する塗料のメーカー保証とは別に確認する必要があります。
よくある質問
契約書に見積書を添付する必要はありますか?
法律上常に添付が必要とは限りませんが、施工内容と金額の根拠を明確にするため、見積書や仕様書を添付し、契約書に添付資料として記載することが有効です。
天候で工期が延びた場合、追加料金はかかりますか?
天候による工期延長だけで直ちに追加料金が発生するとは限りません。契約書で、延期時の連絡方法、費用負担および工期の変更手続を事前に定めておくことが重要です。
施工後に不具合を見つけたらどうすればよいですか?
不具合箇所を写真などで記録し、まず受注者に契約書の保証条項に基づいて連絡します。補修の範囲や期限については、できるだけ書面または電子メール等の記録が残る方法で確認してください。